予防医療

予防医療について

ワンちゃんやネコちゃんの病気には様々ありますが、その中で注射や投薬などで予防できるものがあります。
ペットと一緒の幸せライフをおくる為に、飼い主さんができることやマナーとしての予防はとっても大事なのです。

ここでは、ワンちゃんとネコちゃんの予防できる病気を紹介します。

混合ワクチン

一般に混合ワクチンと呼ばれているものは、ワンちゃんをねらっているウィルスや細菌が引き起こす伝染病に対して抵抗力をつけるものです。
混合ワクチンを接種することによって、病気の発症を防いだり、症状を和らげる効果をもっています。
混合とついているのは、ワクチンによって違いはありますが数種類(2~8種類:当院)の感染症に対する効果があわさっているからです。

混合ワクチンで予防できる感染症

犬ジステンパー 発熱・目やに・下痢・嘔吐・神経症状など様々な症状を示し、死に至る確率も高い、非常に怖い病気です。回復しても後遺症が残る場合があります。
犬パルボウィルス感染症 激しい血便・嘔吐による重度の脱水や衰弱をもたらす腸炎型と子犬の突然死をもたらす心筋型があります。伝染性が非常に強く、致死率も高い病気です。
犬コロナウィルス感染症 胃腸炎を引き起こし、特に子犬の場合水様便や嘔吐がおこる病気。
犬伝染性肝炎 肝炎を引き起こし、発熱・嘔吐・下痢食欲不振などをもたらす病気です。
犬アデノウィルス2型感染症 発熱・鼻水・乾いた咳などの呼吸症状を呈し、ひどい場合は肺炎を起こす。また、他のウィルスなどと混合感染し重傷となると死に至る場合もある病気です。
犬パラインフルエンザウィルス感染症 ワンちゃんの風邪様症状を示し、他のウィルスや細菌と混合感染すると死に至ることもある病気です。
犬レプトスピラ感染症 ズーノーシス(人獣共通伝染病)で、黄疸や口腔内出血が見られる黄疸出血型と発熱や尿毒症を起こすカニコーラ型があります。

予防方法

注射でワクチンを接種します。
幼犬→母犬から譲り受けた抗体(移行抗体)が切れはじめる生後45日~50日齢に第1回目接種します。以後、3~4週毎に、2回の追加接種しましょう。
成犬は年に一度接種しましょう。

フィラリア症

フィラリアとは犬糸状虫という、そうめん状の細長いの寄生虫が心臓の右心室から肺動脈に寄生する病気です。
心臓に大きな負担がかかるので、肺・腎臓・肝臓などに重度の障害をきたします。
症状のはじめは咳をする・散歩を嫌がるなどの軽度なもので、このまま慢性的な経過をたどることが多いのですが、ひどくなると痩せてくる・お腹が大きくなる(腹水貯留)・呼吸が速くなるなどの症状が認められるようになり、次第に起立困難になり、死にいたります。
また、赤いおしっこがでて急な呼吸困難をきたす急性症状も見られることもあり、非常に怖い病気です。

フィラリアの感染経路

ワンちゃんが蚊に刺された時に、蚊の体内からフィラリアの幼虫を落とします。

  • Step01

    幼虫は皮膚にもぐり、皮下や筋肉で成長(約3ヶ月)

  • Step02

    心臓や肺動脈で成虫になる(約6ヶ月)

  • Step03

    心臓にオス、メスが寄生している場合、子虫を産む

  • Step04

    蚊がワンちゃんを吸血する時、子虫も一緒に吸う

  • Step05

    子虫は蚊の体内で幼虫に成長する

  • Step06

    以後繰り返す

予防方法

毎月1回の投薬を5月~11月まで行い、成虫になる前の幼虫を駆除します。
錠剤・おやつタイプ・スポット(外用)などお薬は様々なタイプがあります。

狂犬病

狂犬病ウィルスによっておこされる、ワンちゃんのみでなく人にも感染する人獣共通感染症です。
発病動物に咬まれることによって感染し、発症すると異常行動・恐水症状を示します。
治療法はなく、発症した場合死亡率は100%です。

予防方法

狂犬病ワクチンを年1回接種します。

ノミ・マダニ

ノミ

ノミの成虫は体長2mmのごま粒様の昆虫で動物を吸血して生きています。驚異的なジャンプ力で動物に飛び乗り、吸血し卵を産み落とします。
特に気温13~15℃以上で繁殖できますので、暖かい時期になると病害が出てきます。ノミは家の中で生活環を完成することができ、増えていくことができます。

病害

ノミの刺咬刺激によるかゆみ・アレルギー性皮膚炎・貧血

ノミ刺傷によるかゆみ・猫ひっかき病・瓜実条虫の媒介

マダニ

マダニは草むらなどに潜んでおり、成長や産卵のために吸血(ワンちゃんの血を吸う)の機会をうかがっています。

病害

貧血・皮膚炎・ダニ麻痺・バベシア症・ライム病(ズーノーシス)

ライム病・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)・日本紅対熱

予防方法

スポットタイプのお薬、味の付いたタブレット投薬、フィラリアと一緒に予防できるオールインタイプのお薬をご用意しております。

混合ワクチン

ネコちゃんの混合ワクチンと呼ばれているものは、ウィルスが引き起こす伝染病に対して抵抗力をつけるものです。混合ワクチンを接種することによって、病気の発症を防いだり、症状を和らげる効果をもっています。混合とついているのは、ワクチンによって違いはありますが数種類(3~5種類)の感染症に対する効果があわさっているからです。

混合ワクチンで予防できる感染症

猫ウィルス性鼻気管炎 くしゃみ、鼻水、発熱などの典型的な風邪症状や、結膜炎を起こす病気です
猫カリシウィルス感染症 風邪症状に加え、口腔内の潰瘍や発咳、肺炎を起こすこともあります。
猫凡白血球減少症 パルボウィルスによっておこる感染症で、白血球の急激な減少をもたらす。発熱、下痢、嘔吐がみられ、致死率の高い怖い病気です。また、ウィルスはとても強く野外でも長期にわたって生存可能で人がウィルスを運ぶ可能性もあります。
猫白血病ウィルス感染症 白血病や血液の癌を引き起こすばかりでなく、免疫力を低下させて肺炎や、敗血症、難治性の口内炎などの原因になります。持続感染すると80%が3年以内に死亡するといわれており、非常に怖い感染症です。またこのウィルスはグルーミングや食器の共有などで感染します。
猫クラミジア感染症 結膜炎・鼻水・くしゃみ・咳をおこし、時には肺炎に至ることもあります。

予防方法

注射でワクチンを接種します。
子猫→母猫から譲り受けた抗体(移行抗体)が切れはじめる生後45日~50日齢に第1回目接種。以後、3~4週毎に、2回の追加接種。成猫→年に一度接種する。

フィラリア症

ネコちゃんの突然死の原因で上位にあげられるのがフィラリア症です。ワンちゃんと同じフィラリアがネコちゃんの心臓に入ることによっておこります。症状はほとんどなく、突然死をおこす場合が多いです。

予防方法

5月から12月まで月1回の投薬もしくはスポットタイプの薬の塗布で行えます。

ノミ・マダニ

ノミ

ノミの成虫は体長2mmのごま粒様の昆虫で動物を吸血して生きています。驚異的なジャンプ力で動物に飛び乗り、吸血し卵を産み落とします。
特に気温13~15℃以上で繁殖できますので、暖かい時期になると病害が出てきます。ノミは家の中で生活環を完成することができ、増えていくことができます。

病害

ノミの刺咬刺激による貧血・アレルギー性皮膚炎

ノミ刺症・猫ひっかき病

マダニ

マダニは草むらなどに潜んでおり、成長や産卵のために吸血(ワンちゃんの血を吸う)の機会をうかがっています。

病害

貧血・皮膚炎・ダニ麻痺・ヘモバルトネラ症

ライム病・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)・日本紅対熱

予防方法

スポットタイプのお薬、味の付いたタブレット投薬、フィラリアと一緒に予防できるオールインタイプのお薬をご用意しております。

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